睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に何度も呼吸が止まったり,浅くなったりして体の低酸素状態が発生する病気です。睡眠時無呼吸症候群には閉塞型、中枢型、混合型にわけられますが、大部分は閉塞型の睡眠時無呼吸症候群です。

 

閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)を疑う症状は・・・

いびき、日中の過度の眠気、睡眠中の窒息感とともに目覚めることやあえぎ呼吸の存在、不眠、他の人からの睡眠中の呼吸中断が報告されること

などです。

 

 

 

◆ 原因 ◆

 

肥満が多い原因です。肥満により、のどの奥の空気の通りが閉じてしまい、呼吸が止まってしまい、無呼吸になります。

また生まれつき顎が小さい、扁桃腺や口蓋垂が大きいことも原因になります。

 

 

病気をそのままにすると・・・

無呼吸による低酸素状態が続くと、心臓はがんばって、酸素をとりこもうと心拍数を上げます。そうすると心臓に負担がかかり、心不全のリスクがあがります。

その他に脳卒中や不整脈のリスクもあがります。また運転による交通事故のリスクもあがります。

 

 

 

 

◆ 診断 ◆

 

問診票、簡易検査、精密検査(フル睡眠ポリグラフ検査)などで診断します。

簡易検査で診断が難しい場合は精密検査を行います。

どちらもご自宅で行えます!!

簡易検査:3,000円程度 精密検査:12,000円程度 (3割負担・別途診察料がかかります)

 

 

 

 

◆ 治療 ◆

 

CPAP療法(シーパップ・経鼻的気道持続陽圧療法)が重要です。

鼻にマスクをつけ,特殊な機械で圧力をかけて空気を送り込む治療法です.この圧力によって肺への空気の流れがよくなり,呼吸が止まることがなくなります.

保険:5000円前後(3割負担)

他の治療としてはマウスピース(軽症の場合)、外科手術(扁桃腺が大きい場合)があります。

 

 

睡眠時無呼吸かな?と気になった方はクリニックに気軽にご相談してください。