以前から、診察の中で
「生理痛で仕事や育児がつらい」
「毎月PMSで気分が沈む。家族にキツく当たってしまう」
「肌荒れが気になる」
という声を多くいただいておりました。
そうしたお悩みにお応えするため、当院では低用量ピルの処方をスタートいたしました💊内科の診察・処方を同時に行ったり、子どもさんと一緒に受診することも、もちろん可能です💓現在は、「ルナベルLD配合錠」と「ドロエチ配合錠」の2種類をご用意しております。
🌼低用量ピルってなに?どんな効果があるの?
低用量ピルは、女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)を少量含んだお薬です。服用を継続することで以下のような効果が期待できます:
- 生理痛の軽減
- 月経周期の安定化
- PMS(月経前症候群)の症状の緩和
- 肌荒れ・ニキビの改善
- 避妊効果(※正しく服用することで高い避妊効果があります)
- 月経量の減少(貧血予防にもつながります)
「ピル=避妊薬」というイメージをお持ちの方も多いですが、女性の健康やライフスタイルをサポートするための治療薬として、多くの方に使われています。
👩対象となる方
当院では、10代〜40歳前後までの女性を対象に処方しています。
※思春期(おおよそ、身長の伸びが止まった頃)から処方できます。
※40歳以降の方は、血栓症などのリスクが高まります。
⚠以下の方には処方できません(禁忌事項)
以下に該当する場合は、安全性の観点からピルを処方できません。
- 喫煙している35歳以上の方(血栓症リスクが高まるため)
- 血栓症の既往がある方(脳梗塞・心筋梗塞など)
- 高血圧、糖尿病、脂質異常症などのコントロール不良がある方
- 片頭痛(特に「前兆のある」片頭痛)がある方
- 妊娠中、授乳中の方
- ホルモン感受性のがん(乳がん、子宮体がんなど)の既往がある方
など
※診察時に詳しくお伺いしますので、ご不安な方もまずはご相談ください。
📝処方までの流れ
当院では、初めてピルを使用する方でも安心して始められるよう、丁寧な説明と診察を行っています。
処方の手順:
- 診察・カウンセリング
症状やお悩み、ライフスタイル、服用目的などをお伺いします。
既往歴(血栓症、偏頭痛、高血圧など)や服用中の薬も確認します。 - 血圧測定・体重測定 必要に応じた血液検査
安全に服用していただけるよう、リスクがないかを確認します。 - あなたに合ったピルを選択し、処方
初回は1シート(1ヶ月分)の処方となります。慣れてくれば、最大3シートまで処方できます。 - 服用方法のご説明
飲み方、副作用が出たときの対処法、注意点をしっかりお伝えします。 - 定期的なフォローアップ
1年に1回は、産婦人科を受診し、子宮頸癌検診・性病検査を受けましょう。
🔐低用量ピルの安全性について
「副作用が怖い」「長く飲んでも大丈夫?」というご質問も多くいただきます。
- 低用量ピルは安全性の高い薬として、世界中で広く使われています。
- 当院では、日本産婦人科学会のガイドラインに準拠して処方いたします。
- 副作用としては、吐き気・頭痛・不正出血などが出ることがありますが、数ヶ月で落ち着くケースが大半です。ごくまれに、血栓症などの重篤な副作用があります。
- ご相談の上で、別の選択肢をご提案することもあります。
不安なことがあれば、何でも遠慮なくお話しくださいね。
💬よくあるご質問
- 生理日をずらすためだけに使えますか?
→生理日をずらすには「中容量ピル」が適します(当院では取り扱っておりません)。
しかし、時期によっては低容量ピルでずらすことも可能ですので、大事な旅行・イベント・試験の前には、お早めにご相談ください。 - 保険は使えますか?
→月経困難症などの診断がつく場合、保険適用となります。 - 長く服用しても大丈夫?
→定期的な診察や検査を行いながら、安全に継続していただけます。内服中止後は半年程度で正常な排卵が戻り、妊娠が可能です。
女性の体と心のバランスは、毎日の生活に大きな影響を与えます。
勉強、仕事、育児、家事、女性の毎日はとても忙しいので、少しでも快適に過ごしたいですね。女性医師が丁寧に対応致しますので、まずは、ぜひお気軽にご相談ください。
可能でしたら、お電話で一度予約してください、
※申し訳ありませんが、避妊目的のみでのピル処方は自費診療となり、診療しておりませんので、ご了承ください。









